2018年1月21日日曜日

【2018年度版】ベトナム人観光客を誘客する方法

ベトナム人観光客はまだ訪日ビザが解禁されておらず、基本的には旅行会社に申し込んで日本旅行を行うことになります。

【3つのポイント】

①基本は団体ツアーも、ビジネス目的の個人旅行も視野に入れたPR、旅程造成を行おう

②ベトナムの旅行会社は日本の地方をまだよく知らないため、丁寧な情報提供と継続的な支援が必要

③1日4時間もインターネットに親しんでいるベトナム人の若年層には観光パンフレットだけでなくFacebookやwebを活用しよう


以下詳しく見て行きます。

(写真はANAの訪日キャンペーンチラシ

①②ベトナム訪日市場のアプローチにもまず現地旅行会社との協力が必要になります。HISなどの日系がやはり日本の地方にも詳しいです。ローカルの旅行会社は大手であっても2018年1月現時点でも自身で地方のツアー日程を造成できるほど経験と知識がまだありません。 ローカルと組む際は、日本のランドオペレーターにがっつり旅程造成のコミュニケーションをお願いできるようにしましょう。
 また、最近商用も兼ねた訪日が約4割と増えていますので、まさに今年はベトナム人にとっての方に血FIT旅行元年となるでしょう。

③ベトナム人にとって、訪日情報源は
・JNTOなどの訪日ポータルサイト
・旅行会社のWEBサイト
・JNTOや旅行会社のFacebook
の大きく3つで、民間の訪日メディアなどはまだ数えるほどしかありません。
しかも、ベトナム人は無名のブランドや、ファン数が少ないFacebookページは信用しない傾向がありますので注意しましょう。
 新聞好きなベトナム人も、すっかり新聞よりすまほになってしまいました。

以上から、タイやシンガポール訪日市場とも違ったベトナムマーケットが見えてくると思います。まだ桜や雪くらいしか認識がないベトナム人に、今後どの観光地が話題になり訪れるようになってくるのでしょうか。 地方にも十分勝機がある2018年市場と言えます。

アジアクリック 高橋学








2018年1月16日火曜日

【2018年度版】シンガポール人観光客を誘客する方法

Hi, シンガポールからアジアクリック高橋学です。シンガポールで起業してから4期が経ちました。実際シンガポールに住んで働いてみるとなんのことはない、シンガポール人だって普通の人たちです。しかし、52年でジャングルからここまで発展した国はすごい。小さいからこそできる挑戦や統制はありますが、やはり李光耀氏の捧げた小国家作りというのはほかに例を見ないくらい素晴らしいものであり、シンガポール国民はみな誇りにしているところであります。

本日はそんな熱帯の東南アジアにある小国の巨人、シンガポールからの訪日誘致についてのポイントを2点お伝えします。



(写真は都会な2018年1月のシンガポール、彼らが訪日に求めるのは生っぽい本物の体験)

①個人旅行FIT比率が9割以上
シンガポール人観光客のペルソナとして、英語中国語がほぼネイティブで、大学院卒。ITで言ったら日本韓国以上なわけです。
となると、インターネットからの情報収集はおてのもの。自身での旅行計画もお手の物。本当の情報と広告も見分ける能力が備わっております。
ですので、単純にシンガポール人には「ここにしかない観光スポット、ここでしかできない体験」をインターネット上で伝えましょう。Facebookでもいいし、英語のホームページ+グーグル広告でも良いです。彼らは情報を見つけ構築する能力がありますので、あなたの観光地をシンガポール人の選択肢の1つとして、情報提供をし続けましょう。 ※ちなみに中国語はいらないです、英語でオーケー。

②1割の団体ツアーをどう攻めるか?
GITをどう誘客し、どうツアー造成するかがシンガポール訪日市場では難しいです。
ダイナシティなど大手旅行社でも、FITパッケージを揃えて来ています。シンガポールではもう団体客だけでは売り上げがたてられなくなっているのです。
ではどうするか。東京や大阪と組み合わせられる1〜2泊程度のカセットプランを提供しましょう。
1割しかいない、団体ツアーを申し込むシンガポール人観光客はどんな人たちでしょうか? きっと家族数世代であったりお父さんお母さんと一緒に楽に日本の旅の思い出を得たい30代の子連れ夫婦であったりします。つまりキーワードは楽で楽しい、移動が楽で思い出の写真がたくさんとれる旅程なわけですね。 旅行会社または担当者によって好みは異なりますが、現実的に組み込みしやすいインアウトの旅程、また最後の一押しとして助成金もある程度有効です。

シンガポール人人口は300人ちょっと。そのうち30万人以上が毎年訪日しています。これは隣国台湾や香港に次ぐ規模ですね。だからこそリピータである彼らに深くより日本的な(便利でなくとも)観光情報を生っぽく伝え続けることが大切なのです。

アジアクリック 高橋学




【2018年度版】 マレーシアの訪日市場について

基本として、マレーシアは多民族国家であり、大きくイスラム教徒であるマレー人と、マレーシア華僑が2大訪日層となる。




マレー人は、ブミプトラ政策により最上位に位置付けられている民族。あらゆる生活面において優遇されている。法律によりマレー人はイスラム教でなければならない。

マレーシアンチャイニーズは、4、5世代前に主に中国大陸南方から移住して来た中華系華僑。現在はその土着化への努力により一定の富とネットワークを持つ一族も多数。

マレーシアは熱帯気候のため日本でいう四季というものが存在しないため、春の桜や秋の紅葉、また冬の雪に関するアクティビティおよび季節のイベントや風習に対し興味が強い。  訪日第一回目は東京や関西などの行きやすい日本文化を体験し、次いで北海道や九州、ゴールデンルートなどを経て九州四国東北等の地方へと周遊する。

マレー人はムスリムのため、ハラルでないと食べられないが、現時点ではそれを覚悟してカップラーメンなどを一定数持ち込んで(日本のハラル対応には期待していない、地震で対応する)訪日旅行を行なっている。

マレーシアンチャイニーズに関しては特に宗教上の理由が存在しないため、家族等同行者の楽しみや嗜好、期待を叶えることが第一優先となる。例えば、孫がアニメ好きであれば聖地巡礼になるし、一家の長であるおじいさんへの孝行的訪日旅行であればより楽に、祖父母が喜ぶ方法へ方向へ、価格は気にしない一族ピラミッド型家族移動を行なっていく。

年配者のの移動や外国での不便に不安があれば、GTT等グループツアーを得意とするクアラルンプールなどの中華系団体旅行会社に相談、ツアー参加するが、富裕層ではその限りでなくオリジナルツアーを手配を行う。

若年層は訪日ビザが解禁されているため、より安い個人旅行で日本旅行を計画する。まずは友人と時間があう日程を確認し、その期間でのエアアジア等LCC格安航空会社の価格をチェックし、まずはエアを抑えてしまう。その後、Facebookなどの口コミを頼りに、興味を持った観光地スポットをオリジナルグーグル地図に登録しながら移動計画を立てる。マレーシア人FITの訪日計画も、全てはスマートフォン上で完結するのである。

以上、マレーシア訪日市場で押さえておきたいのは4点。

マレー人とマレーシア華僑の違い。
ムスリムのハラル。
大家族ゆえのグループツアー需要の存在。
スマホで完結する個人旅行の訪日準備。

シンガポールの9割を超える個人旅行化やタイ人の民族の融和を経た自由な訪日形態とは異なる、多民族国家ならではの訪日流行形態がマレーシアにはある。


アジアクリック 高橋学

2018年1月12日金曜日

【2018年度版】タイ王国マーケット〜訪日、進出、お薦めビジネス

タイバンコクからサワディカップ、アジアクリックの高橋学です。
今日は久しぶりに2018年度版ASEAN諸国の訪日の特徴を伝えたいと思います。
データはJETROJNTOの最新情報がみれますのでそちらからどうぞ。

■タイ王国
1)タイの訪日市場
 FIT誘致で最も打てば響くのがタイランドです。日本人気が続くタイランドでは、PRにはFacebookとパンティップ掲示板を使うのが良いでしょう。
 グループツアーについてもタイランドでは主要旅行会社が前向きに訪日ツアー商品の調整を行っています。その際、観光地の1番の魅力と補助金等ビジネスになる情報を持って旅行会社と協力してツアーを造成しましょう。

2)タイへの進出
 消費者市場として魅力的なタイランド市場は、バンコクだけではなく大都市であるコラート(ナコーンラーチャシーマー)やチェンマイなど成熟した市場内にあらゆるサービスや飲食店が展開されています。また工場を伴った生産拠点としても人材やインフラともに安定しているのでシンガポール以上に日本からの視察が多いマーケットとなっています。

3)タイでのビジネスのお薦め、比較するべきアジアの国は?



 ①訪日
  訪日インバウンドにおいて2017年度タイランドからのタイ人観光客は800,000人を超えました。これはシンガポールやマレーシア、ベトナムフィリピンなどの倍以上の数字になります。先にお話しした通りタイでは4年以上にも渡最も人気の商品は訪日旅行であり、休みとお金がたまれば中間層以上は日本に行っておいしい日本料理を食べ、体とは全く異なった日本文化の体験をするのが大きな潮流として続いております。個人旅行としても、団体ツアーを予知するにしても相手は素直で日本に興味を持ってくれているタイ人ですからとても他国に比べたらやりやすい市場だと実感しています。

 ②高付加価値産業
  昨今、経済成長に合わせてタイランドでは富裕層がどんどん生まれており、また逆に中間階層との格差が広がっています。食べ物と言えばおいしいだけでは無い健康に良いものをバンコクなどの歳の女子大学生等は効果でも買っていたり、スマートフォンではなくキャノンやOLYMPUS、富士フィルムといった日本ブランドの一眼レフカメラを親にねだったりしています。また胎児の特性として「宵越しの銭は持たない」風潮があります。大和南国ですので特にお金がなくても死ぬ事はなく、また仏教国ですのでお互いの助け合いによって食べるのに困ると言うこともありません。またマイペンライという言葉に代表されるように細かいことを気にしたりメンツを気にしてまで何かに義理立てをすると言うことも多くありません。

 ③リタイア
  よって日本にない自由とのんびりとした生活がタイにはあり、タイランドにはない規律と質の高さが日本にはあります。タイランドには60,000人の日本人が在住していますがこれからもますます行きづらい日本とタイランドの二足のわらじを生活の基本にする富裕層は増えてくるでしょう。


アジアクリック 高橋学

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